【SOS電話202４年 ９月～12月 のご報告】

皆様、新年明けましておめでとうございます。


虐待サバイバー、アダルトチルドレン対象。
赤い羽根基金様の助成により開設致しました【SOS電話】は
皆様のお陰で数多くの虐待サバイバーやアダルトチルドレンの
声を受け止めることができました。
ありがとうございました。
2025年1月～３月までの実施日お知らせの前に

この事業を支えてくださった皆様への感謝を伝え
今年の振り返りとして
2024年９月から開始～2024年12月31日現在までの
ご報告を致します。

相談者様：274名様
実施合計日数：４ヶ月間に26日。
１実施日平均：10名様のご相談をお受けし、
下記のような対応を行いました。


当初は相談員の疲弊を前提に、
お１人50分の時間制限を設けておりましたが
私を含むそれぞれの相談員たちは、電話をつないだまま

●相談者在住地域の「トラウマ治療専門」の病院を探す。

●相談者在住の、虐待サバイバー支援団体につなぐ。

●相談者在住の精神保健センターや心のケアセンターに繋ぎ、
更に詳細な聴き取りをお願いして適切な医療に繫いで頂く。

●虐待後遺症により就労不可能な生活困窮者には、
相談者在住の福祉課と生活保護受給の申請交渉。（事後対応）

●精神科医が患者に教えていなかった自立支援や
障害年金の情報提供。それに伴う転院先の紹介。

●「私はこういうことを言われ、されてきました。
これは虐待ですか」というご相談もあり。

現在カウンセラーを努める私や相談員達も
虐待がもたらす複雑性PTSDにのたうち回った経験があります。
私達は常に大人によって傷つけられ、
社会によって居ない者として扱われてしまう
成人した虐待サバイバーのことを脳裏の片隅に置いています。

深く刻まれた痛ましいトラウマは
「投薬治療のみでの回復が難しい」という認識が、
日本には未だ定着していません。

海外は投薬治療と心理療法、心理教育の並行治療へと
大きく方針転換しています。

私は憤りを感じています。
生活保護受給者は制度上カウンセリングを受けられません。
希望したとしても全額自己負担です。
これでは一度福祉に繋がったとしても寛解を望むべくもなく、
リカバリーには至りません。

そこで当法人のSOS電話を利用して、
カウンセリングを受けられる常連さんが出来ました。

お話しを伺いながら、
同時進行で上記のような対応を行って参りました。
60分ではとても収まらない切実なご相談ばかりでした。
2時間を超えることが多々ありました。

この事業は2025年3月まで実施致します。
赤い羽根基金にご寄付くださった全国の皆様、
心より感謝致します。ありがとうございます。

2025年度４月以降は
「トラウマを抱える方がネガティブになりやすい夜間」を
受信待機時間に設定致します。
行政機関への問い合わせや同行、病院への同行、
弁護士さんへのご相談、福祉に繋がるまでに必要な、
当面の食料調達などのサポートは
日中に行う必要がありますので、どうぞご了承ください。

４回線の通信費を維持するのが難しいことから、相談員を2名に削減。夜間対応になりますので、実施日数も減らして継続する方針です。もちろん実施日以外の緊急対応は致します。
緊 急 の み　お願い致します。